zatsu_ten6の日記

ペンシルベニア在外研究、滞在日記

偏見研究!

今日のブラウンバッグトーク(昼飯持ち寄り会)では、黒人のM1の発表者が大学の新入生黒人の話をしていておもしろかったです。当事者なのに、情動知能とか持ち出して
個人要因での効果(適応や健康への)を説明していたので、むしろディスカッションで「状況要因重視すべきでは」とか「性格をどう伸ばす(変化させよう)とあなたは考えているのか?」と突っ込まれて面白かったです。
 聞きながらその突っ込みを入れようと考えていましたが、いちはやく皆さんに早い英語でまくしたてられて負けました(笑。
 セルフエスティームへの効果をみたところでは、人種での交互作用が有意で、情動知能の高い黒人の方がSE高く出て仮説通りとか(どっちがどっち規定しているかは分かりませんが)、でもこれ白人が逆に線下がっている方が大きくて。つまり白人さんでは、情動知能低群よりも高群の方がSE低いんですね。これは規定というか連動に理由があるような気がして、アメリカなどで求められるようにSE高い=自信をもつ=あまり人のことは気にしない vs 人のことを気にして、人の顔色見ることが得意になって他者理解力が高まる=SE低いことのウラ面 って気がする。というか、ほぼそういうコメントした教員がいた。なるほど。
 
それはそれで。
 状況要因がぁと言った手前か、しばらく後で、これまで領域無関係でわたしに話しかけたりしてこなかった人が(社会心理系の教員しかランチしてなくて挨拶していない)、自ら自己紹介にやってきたりして(認知発達の人と言語の人)、偏見の研究の効果はこうやって即時的に目の前に現れるのだ!
と思ってその効用を認識しました。ありがたや。 一層いやすい雰囲気になったらうれしいですというか、自分でつくれよっとか思いますでしょ。もう若くないから面倒くさいんですよね。しゃべる人としゃべってたらとりあえずいいし、20年前のようにガツガツと何とか存在感出してやろう、ミーティングに絶対1度は発言する!!とかもうそんな気負いはないしねぇ。まぁそのときはそうして積極的に振る舞ったことで実験やらしてもらったりとか帰ってくるもの、報償もそれなりにあったわけだが、大体世知辛いもので、来るときここの学生でデータはとるなよと言われているし、用があったらネットでとるし、そういう点も対応がテキトーになっているよなと、今書いていて改めて自覚して、やや反省。
 
こちらからもっと話しかけてあげないと、分からん変なおっさん廊下歩いているなぁみたいなあっちにとっては不気味な何考えているか分からないアジア人だよねぇ。でも最近、素の自分が関大でもそんな感じでやっているから(笑)、はぁ~って感じです。
 
あ、こちらの態度も違うけど、わかったのは少なくともこちらの教員は、SBよりまじめ、おとなしい、シャイ。実際うちわでの振る舞いの様子を見ても、昨日のメディコミのシンポの連中の方が陽気で冗談言って、はっちゃけて社交的な感じ。あ、これ関大と同じですね。うぉ~学科差なのか!?