zatsu_ten6の日記

ペンシルベニア在外研究、滞在日記

在外研究(ただの事実関係)

FBIの指紋からの照合も完了し、何も記録がない

(何も悪い事をしていない)という証明が発行され、本日学長事務室にそれを届けてきたことで、長らくかかっていたペンシルベニア、リーハイでの客員研究としての手続きはようやくすべて完了しました。もう5月半ばだけど。

 

ということで、多くのブログでも書かれていますが、簡単に大学研究者などが客員研究員としてアメリカの大学に来る方法を整理しておきます。

 

1.交渉する。

 これは旧知であるとか、学会大会や何らかの機会に知り合ったとか、簡単なのは日本の学会に呼ばれたなんてときに、せっかくだからきちんと知り合っておくとかそういうことで知己をつくっておくのが簡単かと思います。

 今どきは若い研究者もすでに海外の方の共同研究していたり、その前さかのぼればPDで渡航していたり、とかですね。

 わたしの場合も、言ったら速攻引き受けてくれたJohnはサンタバーバラにいたときに知り合ったわけだし、その後来日したときも懇親会とかで付き合いがあり、尺度の英訳の話とかもしていた。

 

 だけど、特にそういう強いつながり、知り合いがなくてもメールすればある程度なんとかなるものです。自分の研究したい分野の研究者、そのもとでなんか共同してやりたいという気持ちがあるなら、いきなりメールしても受け入れられることがあります。

 

 わたしの場合も、John自身がサバティカルで秋までいないので、それまでNYに近いところで、有意義な滞在をと思って、バージニア大やら何人かにメールしました。そのなかでGordonさんが引き受けてくださったのです。事前に知り合いだったわけではありません。もちろん論文や本はいろいろ読んでいますが、先方がこちらの名前を知っていたわけではない。

 この際、今は若い方は作成していると思いますが、CV(curriculum vita)と呼ばれる履歴、業績書を作成しておいて添付で送ります。見本がWebとかに転がっています。関心分野とか何がしたいか書きます。

 

2.さて、受け入れていいよとの内諾が得られたら、たいてい管轄の事務の方に紹介、引き継がれますから、言われる手続きをします。

 その大学での申請書のフォームを埋めて送る(あるいはWeb記入式)。そして、次にDS-2019というビザ発行のために最も重要な書類を発行してもらうための、申請書を書く。

 この際、大学等なら研究費等々すべてを派遣する側の大学がもつから(受け入れ側の負担はないよ)という大学理事長などの証明書をPDFで送るとかが求められることもあります。もちろん優秀な方が先方で授業も担当されたりして給与が払われる場合などはまた別のことになりますし、すでに同じファンドの共同研究者になっている場合なども異なるでしょう。

 

3.ここまで場合によっては時間経過のある場合がありますので、並行して以下のサイトで手続きを確認しておいたりします。

 

米国ビザ申請 | ビザを申請する - 日本 (日本語)

 

 DS-160を記入したり、ビザ申請には費用がかかりますから、今はWeb手続きでそれを支払ったり、SEVIS費用を支払ったりします。

 

4.DS-2019が届いたら、これとWebに記載されているもろもろのもの(検査されなかったけど昔のパスポートとか、今のパスポート、SEVISを支払った証明をプリントアウトしたもの、一応銀行の残高証明など)を用意して、大使館、領事館の面接予約をこれまたWebで予約します。

 

5.いらない荷物はもっていかない方がいいです。外であずけて来いと言われる場合もあるようです。

 

6.領事館等で面接です。かんたんな質問をされます。家人を連れて行く場合は、J2ビザとして手続きを進め、一緒に面接を受けます。

 

7.で、しばらくすると(1-2週間)、預けたパスポートにJ1ビザがくっついたものが家に郵送されてきて完了です。

 

8.これらはアメリカ入国のときに必要ですからひとつのフォルダーにまとめて持参し(機内持ち込み)、すぐ出せるようにします。

 

以上ですね。

事実関係だけで長くなりましたから、一旦ここで切ります。本題は次です。