zatsu_ten6の日記

ペンシルベニア在外研究、滞在日記

貸家と犬(考察)

もう一か月と10日以上、Airbnbで決めたこの家に住んでいる。だんだん様子が分かってきたが、どうもここの犬は吠えすぎでは?

 

犬とアメリカ。これは重要で(もともとヨーロッパからそうなのかその辺のところはよく知らないが)、女性や年配者が散歩したりするのに、アメリカってところは日本に比べると断然危険度が違う。この住んでいるところ自体は割合安全地区ではあるが、人気の少ないときに歩くと強盗などに出くわす危険はゼロとは言えないだろう。(あまりなさそうだが、それ以前に成立した習慣として)そこで犬だ。

 

犬と散歩していれば、ある程度は守ってもらえる。

 

強盗だって、吠えかかる犬と一緒にいる通行人をわざわざ選んで襲うよりは、ひとりでいる者をターゲットにするだろう。

 

犬はまさに番犬になるので、そうした人の役に立つ犬をどう選び、どう飼い、どう扱うかがいわばアメリカ人の大人としてのスキルにもなる。それは子どもの頃から接していれば身についてくるものでもあるので、子どもに犬を与えることも大事なタスクなのだ。大統領が決まると官邸で飼われる犬が話題になるなんてのもアメリカ社会っぽいところかもしれない。

 

ここいらはわりに安全だから、わたしが車を運転して行き帰り、ここいらでは窓を開けていることもある。別に犬の鳴き声はしない。ここいら住宅地でたくさんたくさん飼われているはずなのに、しかし・・・この家に近づくと鳴いているのだ・・。

 

はっきり言ってこの家の犬だけ近所で超~ウルサイ。今も夜の9時半に下で吠えまくっていた。(わたしにではない。ずっと3階の部屋にいて吠えている件とは無関係)

 

ミニダックスってこんなに吠えてうるさいもんだっけ? と思うのだが、ひとつ考えられることが人の出入りである。

 

Airbnbで貸しているとどういうことになるか。わたしは3階に80日いるわけだが、この40日くらいの間に、2階にある二部屋は、もう10人以上の貸し手が変わった。ホテル代わりと思えば、もちろん1泊の人たちもいたし、本当に2,3泊くらいが多い。

 

最初自分と同じくある程度の滞在かと決めてかかっていて、確かにその男性は1週間か10日くらいいたので、そうだったのだが、そのあとは本当に2,3日で次々変わる。

 

犬は被害者じゃないのか?

 

こういうアメリカ社会の理由というか犬の存在価値から言うと、見知らぬ人誰でもすぐ慣れて人懐っこく、ひと吠えもしない犬なんて、番犬として役に立たないかもしれない。

もっともテレビや映画で見る、こわそうなでかい犬が主人に超従順でにらみを効かしているのだが、決して客に吠えたりはしないという怖いやつだったら、無駄吠えはしないかもだが。

 

だからミニダックス程度であれば(元猟犬だが)、初対面で人が家に入ってくればワンワン吠えるのは当たり前だろう。しかもそれが次々。もともとそれほどでなくても、神経質になるのではないか。

 

主人には客に吠えるなと言われる。誰に吠えていいのかわかんなくなっちゃうのじゃないか? わたしが1階のテーブルで食事していると(結局たまにやっている)、吠えもせず、おとなしく床にねそべっているので、全く見境がないわけではない。

 

今日も新しくひとり来たのだ。それで神経質になっているのかな。気配に敏感だから二階の住人がドアを開けて廊下に出ただけで、1階から吠えるのだ。

 

客にもきちんと対面させてやればいいのにとも思うのだが、女性独り身で弟がヘルプしているという状況から警戒してわざとかなとも思うのだが、新しい客が来るときよく留守にして弟に迎えさせている(わたしのときもそう)。弟は犬に頓着しないので、犬が一番不安というか、この「家への侵入者に対して、自分はどういう対応をとったらよいか」安心感をもって飼い主に諭されるという場面がないのだ。いいのか?考えすぎですか? なんか可哀想な気がする。

 

ということで、近所中で今日もうちの家だけワンワンうるさくしておるわけで、考えてみたので書いたみました。ちなみに両方ともロングで、雄犬です。そう、家主さんが夕方とか散歩から連れ帰るときもワンワンと吠えながら帰ってくるので、近所に近いづいてきたら、お~、帰ってきたなぁとわかるんですね。他の犬にガンつけながら歩いてるのかもだが・・・、よくわかりません。