おんぼろ宿
学会でボストンに来ている。
大学に問い合わせても宿泊費が出るかどうかいまだにわからないので、自腹かもしれないと極力安宿に泊まっている。普通に考えれば学会出張なのだからこの状況で日当はないにしろ、学会に行く交通費と宿泊費はどこかから出てしかるべきところだが、個人研究費では参加費だけ送れと言われているのでよくわかないのだ。
で、4月末に来た時、すごいところだなと思ったのに、再び同じホテルに(笑)。
風呂、トイレが共用なので、ボストン相場より相当安いホテルなのだ。
たくさんの棟と部屋を所有しているあんちゃんが3BDみたいな部屋のなかのその部屋を分割して貸しているというのが4月のときの状態。最大の効果で利益をあげているのだ。しかし、そのときは客が少なく、ほぼ独占状態で自由に風呂、トイレに行けたが、でももし入ってくることがあれば・・と思うと、決して長風呂はできないのだ。トイレ使えない状態を長くつくってしまうから。
今回は、単独部屋だ。前より広い。ベッドもダブルの大きさがあり、机もあり、広さがある。だけど、風呂トイレは部屋の外だ。
ところが、部屋は3階なのだが、3階の風呂トイレ(1つ)と、2階の風呂トイレ(2つ)いずれを使ってもいいということだ。
なので、風呂入っていると他の人がトイレに行けなくなるということもほぼないので、シャワーを長々と使っているうちにバスも湯がたまり、一応からだが浸かれるというところまでいく。アレンタウンの方は、3階のシャワーなしで浸かれるバスか、浸かれなくてシャワーだけの2階のバスかの選択しかない日常なので、久しぶりにシャワー付き湯のたまるバスというまっとうなものに和んでいる。
でも、前回よりも客がわりと多いので、あまり油断していてもよくないかもしれない。今日は人が使わなさそうな早めの時間帯に利用した。
古い建物であまり修繕していないので、最初ドアのかぎがうまく開かないとかもあったが、もうコツをつかんだのでそれも大丈夫だ。
立地はよくて、すぐに歩いて地下鉄(といってもここら辺は地上を路面電車としてゆっくり走っている)の駅だ。路面電車はゆっくり風景がよく見えるので好きだ。ボストン大学の前をずっと走っていく。
ボストン大学を通り過ぎてそのあと、地下にもぐっていくのが、そのもぐり方がちょっと東京の地下鉄とは違って、いきなり穴倉に入っていく感じが面白い。なんでだかなぁ。和光から有楽町線がもぐっていくとか、いかにもちゃんとしたトンネルなのだが、ここはなんか穴って感じなんですよね。あかりも暗いし(というかほとんどない)。
ということで勉強をしつつ、今回はボストン美術館にも行けたので有意義である。まじ感動できる美術館。
ミレーの羊飼いの娘と、モネの雪景色がすばらしかったです。
ここいらにも電車でわりと簡単に行けるので便利でしたね。ボストン好きです。