zatsu_ten6の日記

ペンシルベニア在外研究、滞在日記

Bookingが!

グラナダからアムステルダムに移動して参りました。途中飛行機でスーザン・フィスケさんと隣席の僥倖に恵まれたのは旅の幸いでした。「あなたのやっていることは?」と尋ねられたので最近の道徳プライミングの話と昔の研究のお話をしました。

 

よくあることですが、昔の印象形成プライミングに関心をもっていただき、それは面白いとの反応をいただきました。海外では大体こっちを話すと興味引くみたいで、勇気づけられます。

 

これ最初は学会発表で、「印象形成ストラテジーの活性化と駆動」というタイトルで発表して、自分では内心すごい画期的と思っていたのですが、日本では特段別に受けませんでした。あまり意味分からない感じということで(いつもそうですけど、たいがい発表は反応薄いですw)。

 

これは人を集団の観点から見るか(カテゴリー基盤)、個人として見るか(個人基盤)というストラテジー(今で言うマインドセットみたいな)というものを活性化するという話で、ストラテジーこそが活性化されるから、集団プライミングがポジティブだろうがネガティブだろうが、個人的に人気のある人物が悪い集団に属していた場合、集団の観点から見るというストラテジーが発揮されるとネガティブな評定になるというものです。

 

つまり感情価あるいは意味ネットワークの活性化としてはポジティブ・プライミングしているはずなのに、評価がネガティブになるという。それは「悪い」集団の一員だという「集団から人を見るというモード(マインドセット)」こそが活性化しているからです。

 

まだまだ世界は「活性化」「アクセシビリティ」「プライミング」というと意味記憶の活性化のイメージがぬぐえないわけですが、これは1994年にいち早く「手続き的知識」の活性化を示したもので、これはわたしの博論の柱です。

 

ただ、いろいろ細かな批判があったことに気を病み、残念なことにあまり自信を持てずに、大学の紀要に出してしまいました。

 

今からするとたいへんな後悔で、20年前のサンタバーバラでもこの研究の受けが一番よかったので、気合入れてこれを英語論文にしていればよかったというのは後の祭りで、どうせ努力不足の自分には言っても当時できないことだったとは思います。そこまでの頑張りは・・。

 

ただ、確かに才能が足りていないのは、ここで実験の取り掛かりからユニバーサル、グローバルなネタをつくれなかったことです。投稿しなかったこともそれが尾を引いています。

 

なぜなら、個人的に人気のある人物で悪い集団に属しているというのは、当時テレビを連日賑わせておりましたO教のJ氏だったのです。この刺激人物設定の変な「おもしろさ」のせいでキッチュな研究と見られ、理論的な重大性にあまり気づく人が少なかったと思います。

 

当時世界でも手続き的知識の活性化に触れていたのは、社会的認知界隈で、エリオット・スミスただひとりで、これもアメリカで受けが悪く、全く反響を呼ばなかった研究で(わたしはわりとスミスの研究が好き)、手続きの活性化なのだと全然別の形で証明したのがわたしの実験だったわけですね。

 

これは実験演習でも扱い、再現したのは、このポジ、ネガをひっくり返した、通常よいカテゴリーの一員とされているのに悪い人物という例で行った織田無道でした。 やはり・・ネタがひどすぎる。そのときの日本でしか分からないし・・・・。ちゃんと理論的にはポジネガひっくり返してこれ二つ抱き合わせでだしたら、理論的にはとてもいい研究だと自分では思っているのですが。

 

まあ、感情情報機能説のダイレクトな証明の実験もそうですけど、ネタがマニアック過ぎて全く評価されないという。自分ですごいことやっているつもりでwww・・。海外の人に言うと、へ~~!!!!とか他の論文化した研究よりもよほど反応がいいのだけど、刊行の仕方を私が全くいまだに分かっていないということでしょう。

 

もうこの年だからどうでもいいです。直接Susanに聞いてもらっただけで、満足しました。今はもうマインドセットライミングって認知科学のレビュー論文で自分が書いたようにもうありふれたことに2000年代以降はなっちゃいましたからね。機を逃したものはどうしようもないです。予言通り効果的なものだったということだけで。

 

さて、さて、話が長くなってすいません。ネタを二つに分けるべきなのでしょうが、一気に書いてしまいます。

 

ここ、最初6日間予約したのですね。移動が10日になるかもと思って、最初。でも、グラナダとアムスは近いし、時差もないので、すぐ移動できて当然日曜に発ったら日曜に着くわけです。それであとで追加というか全然関係なしに同じBooking.comから9日の宿泊分だけ1日とったのです。つまり、9日1泊と10日から6泊。つごう7泊ですね。

 

今、Booking.comのマイサイトに入っても両方の予約が入っていますし、予約確認書が印刷できる状態です。リコンファームは必要なく確定されていますの文言もあります。

 

ところが、さきほどフロントでチェックインすると、今日の1泊は入っているが、明日からの6泊の予約が見つからないと!!!

 

どっちが悪いのか分からないですけど、先の6泊を1泊が上書きして勝手に「変更」されてしまったようですね。日にちが違う日で一応ずれているのにですね。同じ人が6泊と別に1泊とっちゃいけないですかね。ホテルに直接ならホテルに電話して都合7泊としちゃってよかったのですが、Booking.comから予約していて、Booking.comのウェブサイトでは、うしろは延ばせるけど、入る日を前倒し変更するというメニュー、選択肢がなかったのですね。要するに「変更要望」というのが貧弱だった。かなり日にち、2か月以上前に予約しているのですけどね。ということでたいへんヤバいことに一瞬なったのですが、もちろんBooking.comの予約確認書オランダ語バージョンも印刷して持ってきましたしね。結局、泊まって大丈夫ということになりました。

 

明日、12時までにもう一回フロントに来てもらって、手続きしてくださいってことですね。一応この一泊は朝食なし、あしたからは朝食付きプランで押さえていた(はず)ので、違うことは違うんで、どう手続きするんかなぁとは思っていたのですが。ちょっと確認し損ねましたが、同じ部屋をそのまま使えるのでしょうか???別に変ってもいいけど。

 

アムスのなかの話はまた次に。とってもいいです!!