zatsu_ten6の日記

ペンシルベニア在外研究、滞在日記

道に迷う

いやいやいやいや、バカやりました。

 

普段、道には強い、方角の感覚があると言いながら・・。

方角の感覚もあったし、道の仕組みの理解も間違っていませんでした。でも迷う。仮説が悪かったからです。w

 

グラナダでどなたからか、地球の歩き方は地図会社じゃないから某地図会社が出しているやつは地図は信用できるけれども、地球の歩き方の方には間違いがあるから・・・と言ってましたよね。確かに間違っていました。

 

事前に昨日たっぷりと地球の歩き方べネルスクで、アムステルダムの(自分が行く方の)仕組みと道の流れをよく見て、頭に入れて、で、最寄りのトラム停留所を見ていたのです。ただ、気になったのは最寄りのトラム停留所らしき個所が地図で2個近所にマークがあり、というか、アムステルダム中央駅から追っていくと、ダム広場から3つ目に見えたのですよね。で、2つ目と3つ目はわりに接近している。同じものである可能性もなくはない。だから手前で降りても歩けるから、ダム広場から2つ目で降りたのですね。

 

いずれにしろ、その地図のマークでは、2つ目にしろ、3つ目にしろ、それは当該の広場の手前(中央駅側)であり、広場はその先(南)にあると。で、ホテルはさらに広場の先であると。こうなっている。広場とホテルの位置関係は間違いなかったです。

 

で、停留所降りました。当然のように、南に向かって歩きます。アーケードとかあるから上も見上げずに前を見て。しかし、・・あるはずの広場のタワーは目に入らない・・・・。そんなに小さいタワーなのか?

 

停留所からひとつ運河を越えるはずなので、越えてみました。???広場らしき風景ではない。さらに歩く、次の運河が出てきました!

おかしい!! そんなに運河いくつもわたって進行するはずない。これ、南に行き過ぎだろう!!

 

引き返す。見落としか。よく左右を見る。当該のホテルなし。

また戻る。道路工事やっていて、車をさばく人、アフリカ系の方が・・。 「この運河の名前何?」「分からない」「・・・」(そうか地元でも分からないものなのか・・)広場の名前を言ってみる。「知らない」(う~ん、ありがちかも、地元でなくて出稼ぎで車で連れてこられているだけなのかも) 近くの店屋の白人のおねえちゃんが心配そうにというか、ちょっと笑ってみています。(あ~この人に聞いたらいいかも)(しかし、ここであんたはあかんからこっちの人に聞くわ、と聞き直したら気を悪くするかもなぁ・・・と妙に気を回しつつ、地図を見せると・・)

 

「お~、ここ、ここ、この運河(実は指した地点はまるっきり違うw)」「あ、そうなの、じゃぁ方向違うよね」「全然違うから、近くないからお前はタクシーに乗るべきだ」「え~・・・」と言いつつ、地球の歩き方には流しタクシーはつかりませんと書いてあったのを思い出しつつ、戻る。(確かに運河こんなあるのはおかしいから、あの人が言った「運河の名前」自体は正しいかも・・)戻りつつ、全然ホテルのある雰囲気せず、運河の橋のたもとで立ち止まる。

 

「いやいやいや、冷静に考えよう」「これが3つ目の運河だとすれば、明らかに来過ぎている。しかし、通り過ぎた覚えはないし、さっき戻って左右を見た」「通りの名前自体はホテルのある通りの名前で間違いないから、あの人が言ったようにずれてはいないはずだ」「問題は番地で、ここがどれくらいの番地なのか・・見ても分からない」「これだけ変だったら、おおもとの仮説を検討すべきだ」「そう明らかな矛盾が出たら検定仮説を棄却だ!」「元の仮定に戻ってみよう」「え~と、なぜ自分がここにいるかというと、トラムを降りたあとに、『南に行くに決まっている』と思って即座にこっちに歩き出したからだ」「検定仮説を棄却して、『停留所は広場の手前』でなくて、広場の先にあったとしたらどうだろう・・」「そして、2つ目の停留所なんてのは嘘っぱちで、あれは3つ目の停留所であり、それがさらに広場を過ぎたところかも」「電車から広場を通り過ぎた覚えはないけど、次降りようと思って荷物を気にして出口を見ていたから広場に気づかなかったということさえあるかもしれない」

 

と、ここまで思い直して、決心して、「ずーっと全部戻って、トラム降りたところまで戻って、さらに北に行ってみる」ということを考えて再び歩き出しました。もとの停留所が近づいてきました。

 

と、その先に「あるじゃん塔!!、見えてるじゃん塔!」

やはり、停留所は地球の歩き方と異なり、「広場の先」にあったのです。出口に気を取られ、一瞬で広場を通過したことに気づいていなかったのです。ここは迂闊。しかし、トラムの窓からはこのタワー見えないな、近すぎて。降りたところからはアーケードのせいで見上げても見えません。少し離れた地点で遠めに見るか、広場そのものに発つしかない。停留所は広場の先にあったのでした。

で、よく見まわすと、愕然。

 

ホテルは・・・・停留所から20秒くらいの位置、その並びにあったのです。ホテルを過ぎたところで、停留所があり、ホテルの「先」で下車していたのです。まさか!!!!

 

方向も道の構造もわかっていたのに、降りたところが予想しなかった「ホテルの先」というだけで、全く一心不乱にさらに「先を」歩いていってしまっていたのでした。

 

はぁ~、停留所の目の前やったやん・・・。特に反対方向の駅は、・・・ホテルの目の前。道渡って10秒という位置でした。愕然。

 

で、ホテルにチェックインしようとしたら、先の記事の顛末だったと。妙に疲れましたが、あまりの街の良さ、そのあと、夕食にでかけ、学会会場に行く別の駅の位置を確認するのに、ほっつき回って、水や朝食を買って・・ちょっと散策しただけで、めっちゃ気に入りました。いいね、アムステルダム!!

 

風呂入って疲れもふっとび。少々のトラブルも今は明るい気分です、すっかり!