zatsu_ten6の日記

ペンシルベニア在外研究、滞在日記

ちょっと危険なこと

北朝鮮。アメリカもそう暇でもないし、イラン問題とかやっといてあちこち同時にしかけるのは無理だとして。

 

仮にアメリカの大統領が(トランプさんがどうだかよく分からないけれど)、狡猾、怜悧だったらこういうことになりますよね。

 

日本の首相に電話

大統領:もう北朝鮮許せないよね

首相:そうだ

大統領:で、頃合い見て戦端開こうと思うんだよね。

首相:そうですか!ついに(ワクワク)。

大統領:もちろん向こうのせいにしたいからさ、船来そうな

あたりにうろついておいて、さ

首相: 海上保安庁とですが、海上自衛隊ですか

大統領:(アホか)まぁとりあえず保安庁でいいんじゃん

首相:で、警察権限使うんですね

大統領:ちょっとおおげさにやるといいよ。それでそのあとは、海上自衛隊に警戒、警備させるといい。

首相:それで

大統領:ほどなく、こぜり合いが始まるから、そのとき防衛として2、3発ぶっ放して、向こうの兵士を殺せ。

首相: こっちが戦端開いてませんか?

大統領: 大丈夫お前らも何人か撃たれるから、あっちが先とか言っておけばいい。それであとはこっちが大掛かりに隠れている拠点に突入してやつを仕留めるから、任せておけ。

 

ところが戦端開いて、3日後、アメリカが「準備~」とか言って何もしてこない間に、青森か新潟に2,3発ミサイルが撃ち込まれて数千人殺られます。種類によって下手したら?万人被害とかも。

 

そこで、日本(ないしは韓国)に実被害が明確に出て、国際世論の後押しを得る中で、本格的に北朝鮮攻撃をします。もちろん戦中、韓国、日本に多大な被害が及びます。多大な被害が出ても、あれだけのことを北朝鮮が撃ってきたらそれをどうにか対処せざるを得ない局面になったからだと言い訳ができます。

 

で、アメリカ本土に本格的な核兵器が確実に飛ばせるように明確になる前にアメリカは東アジアの被害を踏み台に北朝鮮体制を破壊することができます。(終)

 

万一戦争になったら自民党政権じゃないと戦争遂行が心配だと考える向きもあるようですけれども、

・・・たきつけてこういったシナリオに迂闊に乗っちゃう可能性が高いのはいわずもがな今、日本中で一番そのはまり役なのはAbeという人だと評価できますよね。そういった点ではアメリカにとってもっとも利用価値が高いです(本気で北鮮とやる気あるならね)。もしかして将来仮に首相が小池でも同じことになるかもですが。ちょっと地理的に無理っぽい想定で工作するなら韓国の方に・・という感がなきにしもあらずですけど、想像を超えるやり方で先に韓国や日本に被害を出させてからという可能性はあるかもですよね。

 

そうすると、容易に焚き付けられない人物、示唆などのことの裏をよく検討できるようにしておいた方がいいのではないかと思いますよね。その際に潜在的・顕在的に実際戦争したがっているかどうかは重要な促進・抑制要因になるかと思います。

 

ところで戦争は当たり前ですが、「手段」です。外国人を殺したい欲求があるからそれを満たすために外国に撃ってでるということは今時とても考えられないし、まぁめったにやることではないでしょう。ふつう外交交渉ではどうにもならない案件があり、力に訴えるしかないから戦争になるんですよね。

 

戦争は手段。でも、恐ろしいことに「手段」と思う人には昔から2通りあって・・

1.勝ってこちらの要求を通したい(それを通して自身の立場を強くするとか、世論から喝采を浴びるとかそれも含めて)

2.武器を売って儲けたい

 

今、世界の多くは資本主義的経済で回っていますから、資本増殖の欲望で2番も無視できないものですよね。もちろんアメリカでは武器産業が政治献金しますし。

 

1は勝ち方を考えます。そして「目的」がありますからどう閉じるか、どういう条件が得られそうになったらどう店じまいするかも考えます。

 

2は、勝敗関係ありません。もちろん自分の店、本社が爆破されると困りますが、そうでない限り、だらだら続く方がよけいに儲かりますし、ひどい場合は両陣営に売りますから、終わり方を考える必要がありません。

 

だから、事は簡単です。終わり方を考えないで戦争したがる人がいたら2です。1は終わり方、うまい勝ち方、ちょっと勝ったところで引き上げるやり方を考えるはずです。日本の多くのTV視聴者は昨今の真田丸で戦いのそういう本質を真田さんから教えてもらいませんでしたか?

 

でも実は世の中には変な人もいて、まじめに考えるべきかどうかも分からないのですが、1・2以外が存在するのですよね。

「戦争ごっこをしたいガキ」

自分が大司令官や将軍などの役割をバーチャルにとることに気が済まずリアルにやってみたい! でもって、国家の責任者として、3千人の国民の死者、5人(一番最初)の自衛隊の死者を前にして悼んで弔辞を読む自分に酔いしれるということです(日本戦後史論でも指摘されていますね)。こういうのが一番危険なのは言うまでもありません。特に後者の行為を行うに当たっては、「勝っても負けても」いいんですからね。犠牲者が出るのを待ち望みさえしているわけですよね。

 

「負けても構わないと思っている司令官」 

  これほど、リアルに恐怖なことはないのではないでしょうか。