zatsu_ten6の日記

ペンシルベニア在外研究、滞在日記

人間観が拙い

教育現場のさまざまな問題は多くあるし、問題だけが目立ち、もちろん問題ないところはたくさんあると思う。けれども一旦問題が出ると、教師、役職者、教育委員会そろってどうしようもない。隠蔽についてはインセンティブ構造で解決ができるかもしれないが、唖然とするのは担当者の人間観がそもそも貧しいことだ。

 

これは先の日記とあわせて言えば、ひどい言い方すれば、

 

バカな教育系大学教授→悪影響を被るバカな教師志望者

 これが多数派を握るバカな教育現場、互いにばかげた影響を相互に与え合う。

 

もちろん教員はいろんなどこの学部学科からも発生するからもちろん「人間教育」なんて行き届くはずもないところから教師は湧いてでる。でも数学科から数学教師とかある理学部の専門学科から理科教師とか、そういうのも必要に思うから、難しい。

 

それに大学で「教育」「授業」したからって「そのように育つ」ものでもない。

 

難しい。

 

だけど、底上げしない限りは絶対悪くなりこそすれ、よくはならないので、諦めずに底上げするに限る。

 

だから、教育学部などの教員は、その教授、大学教員採用時によほど気をつけるべきだ。楽観的な「学校好き」優等生なんていらないから、(ひとりふたりならいてもいいけど)、ちゃんと人間観のできているもの、多様性の分かるものに、日頃から雑談でもつぶやきでも何でもいいからその雰囲気を伝えてほしいものだ。

 

社会の人間観をましなものにしていくには、たとえ効果薄くても教育現場や少なくとも教育に関わる大学教員あたりの粘り強い働きかけや世間に発信する主張あたりからでないと届いていかないと思う。

 

もともと教育系に教師志望者として来る学生なんて、すごくバイアスかかっていて、むしろステレオタイプも思い込みも普通より強いと思って接した方がいい。その思い込みをぶっこわすことなく、現場に入られたらたまらないのだ。