zatsu_ten6の日記

ペンシルベニア在外研究、滞在日記

世評、思想

文明との対決?

日本の現政権のことだ。 民主主義をより理想的に運営するためには、国民が主権者として事項を決定しているという政治的有効性の感覚、政策選択への有効性の感覚が必須だ。そのためには選択、判断の基準となる情報が開示されなければならない。しかしなお、政…

職権構造からの解析

社会的・状況的要因を重視する社会心理学の観点からは、たとえばある政治状況がよろしくないと感じているとき、それを担う個人や政治家のひとびとの個人的思想傾向や人柄(うそつきとか)に帰属する批判も起こりがちであるが、「それ以外」の要因にも目を向…

どういう社会を構想するか

続きを書いていたらテキストがふっとんだ。いっぱい書いたのが全部飛んだ。気分が大いに落ちて二度と書く気にならなかったが中途半端になっちゃうのでなんとか書く。パソコン調子悪いから今も変換がしばらく時間待ちみたいにスムースに画面に字も出ない。書…

慰安婦像

マンハッタンでも10月に慰安婦像が設置されましたが、この度、サンフランシスコ市で公的性格が形作られるにあたって大阪市が姉妹都市解消という動きに出ました。 日本のなかでは、慰安婦と言う呼び方をはじめ強制の点、公的な軍の関与についてたくさん議論が…

4分の3の人は・・・

自民が国会の質問時間割合のことではしたないことを言い始めたようですね。まぁあんだけめちゃくちゃやってて、首相もある程度議席減ることも覚悟して選挙して、それで(野党分裂があったとしても)これだけの議席数得られたら(別段野党が林立する状況は今…

そもそも日本に大学は要らない?

なんで日本に大学ってあるのか? そこで飯を食っていてなんですが、そう思う。結局要するに明治維新で帝国大学をつくったわけだが、別段内発的なものでもなく、「文明国って大学が必要らしいぜ」みたいなことだったのだろう。 もう少しまじめに言って「国家…

【恐怖は】なぜ排除?【罪意識の裏返し】

ちょっとした喧嘩のはずなのに、集団でよってたかって相手を殺してしまう場合がある。事件が起こるとはたからみて「残酷」「ひどい」と簡単に片付けるが、本当に加害者がなぜするか考える人は少ないように思う。 喧嘩や争いでは、そもそも争いがあるので、仲…

ひとつ悪ノリ

では、一体北朝鮮をどうしたらよいのか。 真田さんや秀吉に学べば、侵攻は失敗するので調略ですよね。彼らが得意としたこと。 戦時中のイギリスやフランス的な狡猾さ(あとをひくが)でやれば、北朝鮮を内部裏切りから瓦解させて、北東側国境線から半分くら…

ちょっと危険なこと

北朝鮮。アメリカもそう暇でもないし、イラン問題とかやっといてあちこち同時にしかけるのは無理だとして。 仮にアメリカの大統領が(トランプさんがどうだかよく分からないけれど)、狡猾、怜悧だったらこういうことになりますよね。 日本の首相に電話 大統…

「あたたかさ」は誰のもの?

ハイトのモラル基盤の話でいえば、リベラルは、ケアと公正だけ。そして保守側がそれに加えて仲間意識(忠誠)、権威、清浄を基盤とする。基盤の広さが保守に有利に働き、いまひとつリベラルが伸びきれない。これがハイトの分析だ。 保守は家族のつながりの大…

偉い人と立派な人

上に立つ人とはどんな人でしょうか? これは質問自体がいくぶん土人的です。土人は国民主権を有用に用いませんから、単なる自分たちの代理、ある意味では下僕として仕える政治家を選んでやるという意識を持つのが難しいです。 すると、「議員さん」を選ぶの…

卑怯者

せっかくのブログだから、あえてもう少し過激なこともついでにちょっとだけ書いておく。 こちらアメリカに来て、たった半年くらいだが、驚いたことはひとつある。20年前、ステレオタイプの話を院生としていたとき、日本人のステレオタイプは教科書にある通り…

政権の正統性

昨日のジョンのゼミは正当性の動機の話でした。ここらへんの文脈になると西欧的思考は意識的過ぎてそもそも術語のネーミング、概念の持ってきたからして違和感があるのだが、それは温めて考えておくことにして、正当性、正統性の話をしてみたい。 わたし自体…

リベラルとは何か、「さよく」とは何か

心理系の方でこうした関心がもし薄い方におかれては、永続敗戦論や日米関係についてあまり書籍を読まれるということがないかもしれません。捕捉します。 わたしが治外法権についての怒りを初めて感じたのは中学か高校かわかりませんが、沖縄で米兵が女子に乱…

土人の自由

昨日ジョンのリサミはポピュリストの話題だったので、ついでに考えたことをメモ的に記しておきたいと思います。 「土人」というのは正式に差別語とされているのかどうかわかりませんが、近頃では沖縄での基地反対闘争に関わって現地の?方たちを「土人」呼ば…

AI

さて、先の話にもつながることにAI、人工知能というものがある。 自分がこの分野よくわかっているわけではないが、全くの素人よりはましである。いくつか書籍も読んでいるし、学会に参加したこともある。息子はまさにそこをやっている情報系だ。日々何をして…

知的なレベル

それで、むしろ問題なのは大体こういったところで話が止まっちゃうことだ。メディアが嘆かわしいとか、日本人の非理性的な点とか山ほどの言説があるし、それくらいはちらちらとワイドショーでも触れられることがある。 テレ朝の報道ステーションに招かれるリ…

ワイドショー

こちらにワイドショーってあるんだろうか。まぁあるのはあるけど概念が違うような気がする。スタジオで視聴者参加でなにか繰り広げて、観客もそこにいる感じの・・。ライブバラエティに近いのだろうか。 日本ではテレビをつけるとどの時間帯でもそれなりにい…

読書三昧で

日本語の本が届いたから久しぶりにそういうのも読む。深井「プロテスタンティズム:宗教改革から現代政治まで」現代の保守主義とリベラリズムの源流を描く(中公新書)。ルター派の位置づけがとてもわかりやすく、より正確な見取り図を手にすることができる…